« February 2009 | メイン | April 2009 »
March 30, 2009
道南に「春」を探しに

世の中一般的に春を感じるものとはどんなものなんだろうか。
土筆,さくら,雪解け・・・・
釣師が春を感じるものとはどんなものなんだろうか。
今回,日ごろ道北に住む自分が一足早く春を感じるために「道南 後志利別」を訪れてみた。
出発したのは土曜日の23時30分ごろ。
「高速道路乗り放題1000円」の恩恵をこんなに早く受けるとは思ってもいなかった。
途中いつまでたっても同じ風景が続く高速道路に飽き飽きしながら運転を続け,SHUさんの自宅に到着したのは1時過ぎだったろうか。
その後,Yunさんの自宅に今回の釣り旅のために借りた妻の愛車を停め,2時に「尻別利別」を目指して出発した。
中山峠を越えたごろから,後部座席だったことを良いことに全く記憶がない。気付いた時には島牧の駐車場であった。
それからさらにドライブは続いた。

今回初めて訪れる「後志利別」に到着したのはそれから約1時間後だっただろうか。
サケ稚魚がながれ,海でパンパンに太った巨大なアメマスがボイルしている,そんな光景をずっと描きながらの今回の釣行だったのだが,目の前にはほとんどライズがない。
それでも時折見せるライズリングに胸を躍らせる。
ゆっくりと昇る太陽,その太陽に照らされる大地や山々は自分が住む道北とは全く異なるものであった。
河川敷周辺にはほとんど雪が消え,緑が出始めている。よく注意してみると新緑のとてもきれいなふきのとうの芽がいくつか出ている。
しかし,今回は河原で春を見つけるために遠路はるばるこの道南のちを訪れたわけではない。
引きの強く圧倒的に美しいというアメマスを見てみたい。
その思いで幾度となく,スペイキャストを繰り返してみる。


今日は釣れなくても良いか。あきらめていたわけではない。初めて訪れた川。
どんなフライが良いのか,シンクレートは,魚のいるポイントは・・・
何度も訪れる川ですらまともに釣れない自分が初めて訪れる川で釣れるはずがない。
今日はここで釣りをできるだけでうれしいんだ。
そんなことを思いながら釣りをしていた。
そんな時に,これまでも経験したことのある強烈なフライを引ったくるような当たりがあったと同時に,MarquisSalmon1のクリック音が当たりに響く。
サケ稚魚を追い回すアメマスではなく,「生きた川」に春を知らせる「サクラマス」の躍動感あふれる引きであった。
オホーツクで見かけるそれよりもはるかに太く大きなサクラマスを丁寧に川に戻し,またキャストを繰り返した。
ポイントを移動して,キャストを繰り返す。
少し川幅が狭まりダブルハンドでは持て余しぎみの流域では居着きのアメマスが顔を出してくれた。
十勝のゆったりとした流れではなく,久しぶりに川らしい流れの中でスペイキャストを楽しむ。
流れが入り組んでいるところやプールなどにフライを何度も何度も流し込むがその2匹の魚以外からは全く反応がなかった。


今日はこの二匹だけで十分。
日没までにはまだ早いが帰る支度を済ませ,仲間と釣り場を去った。
行きの車中と同じく,帰りもほとんど記憶がない。
起きた時には海も見えず,羊蹄山が見えていた。
北海道はやっぱり広いんだ。
自分の住む道北にも早く春が来て欲しい。
釣り人だけでなく,誰もが心躍る「春」
そんな「春」を人より早く感じることができた自分はとても幸せだと思う。
投稿者 webmaster : 8:21 PM | コメント (8)
March 23, 2009
「風,濁り,汐」が釣り人を悩ます十勝川
土曜の朝,十勝川に立つ。
強風で車のドアがいきよいよく閉まる。
こんな状況でもいつものように十勝川はやさしく迎えてくれるだろうと思っていた。

土手に愛車を停車し,硬くしまった雪の上を歩き,ポイントを目指して歩く。
目の前に広がるいつもの十勝川は風で波立ち,そして強烈に濁っていた。
太ももほどウェーディングしたところ,ひざが見えない。
キャストも風のため,思ったところに飛んでいかない。
ガイドも凍り,今期の十勝川で一番のタフなコンディションであった。
開始して30分ぐらいだっただろうか。
「グングン」とアメマス特有のあたりがあり,ラインをリールに巻き込んだ。
スカジットヘッドまで巻き込んだとき,ガイドの氷が邪魔で巻き込むことができない。
仕方なくガイドの氷をとる作業をしていたとき,ラインのテンションが軽くなってしまった。
こんなにタフなコンディションでもあたりが合ったことがうれしかったが,どうも今日一日の釣りが嫌なものになる気がしていた。
思ったとおり,これ以外明確なあたりは一日通してなかった。
それよりもなによりも風と濁りが一日厳しくて何度も何度も気持ちが折れそうになりながらキャストを繰り返したが,どうすることもできずに釣りを終えた。

日曜の朝,十勝川に立つ。
前日とはまったく異なり,まったくの無風。
同じポイントに行ったのだが,濁りも昨日ほどではない。
同じく開始して30分ぐらいだっただろうか。
ヒットのあと,ラインを回収するため,リールを巻いていたとき昨日と同じようにラインが軽くなってしまった。
前日の嫌なものをまだ引きずっているようだ。
その後も何度も何度も当たりはあるが,その魚の躍動感が長く続くことはなかった。
久しぶりにスイング中に魚からのコンタクトがあり,ラインが一気にテンションがかかる。
ドラグが弱いとはいえ,Marquisのリール音が何度も鳴る。
どうにか嫌なものを断ち切りたいと慎重にアメマスとやり取りを行う。
この日同じポイントで釣りを楽しんでいたakaさんにランディングしてもらい二日がかりでようやく60cmちょうどのアメマスを写真に収めることができた。

その後,どうも流れが弱くなった。
満潮の時刻が近づいたようだ。
こうなるとまた釣れない状況となってしまう。
フライを何度も交換し,スペイキャストとリトリーブを繰り返す。
今日は12時で終了することを決めていた。
残り時間がなくなりかけたとき,やっぱりやさしい十勝川は小さいが雨模様がとてもきれいな2匹のアメマスが相手をしてくれた。

そうそう,今回ヒットしたフライも「ビーズヘッドマラブー」。しかもオリーブの。
色は別として,やっぱり少しでも重たいフライを選択し,しっかりフライを底を這わせないといけないんだと感じた。
来冬に向けて,すこし重めのビーズヘッドを使ったフライを巻こうと思う。
しかも,チャートだけでなく各色。馬鹿の一つ覚えのようにチャート一色のフライボックは卒業することにしよう。
思ったように釣れない,そうビギナーの自分が毎回そんなに釣れるはずがないんだ。
自然相手で状況が厳しくても相手をしてくれる十勝川。
次回訪れるのは初夏の中流域だろうか。
下流のアメマスのようにいつも優しく虹鱒が微笑んでくれれば幸いなんだが。
投稿者 webmaster : 8:31 PM | コメント (10)
March 16, 2009
釣り人たちを魅了する十勝アメマス


二日間の恒例「十勝 アメマスキャンプ」が終了した。
今回は総勢12名での開催。
どんなに強風だろうが,寒かろうが,そして川が濁っていたって釣り人を楽しませてくれる十勝川。
どうして,自分はこんなに十勝川が好きなんだろうか,とキャストを繰り返しながら真剣に考えていた。
自分みたいな下手くそなスペイキャスターにもアメマスが微笑んでくれるから。
いやアメマスが釣れるというだけではない。
この十勝川のすべての要素が好きなんだ。春が近づき数週間前よりも雪が解けたといってもまだまだ歩きづらい河川敷も好きなんだ。


二日間にいつもなら数回分のアメマスが自分のフライを銜えてくれた。
背後にバンクが迫り,目の前は一歩でも踏み出すとおぼれてしまいそうな場所でのスペイキャスト。
それでも今回は左利きの自分にとって,投げやすい右岸で両日ともに釣りをしたおかげでたくさんのアメマスが釣れたのだろう。
一日目は強風とアメが心配だったが,運良く自分たちの選択したポイントは風裏となり,気持ちよく釣りができた。
心配していたアメもさほどひどくなく,忘れた頃にぽつぽつと数分降る程度であった。
また,たとえ濁っていたって釣れてしまうから十勝川は不思議だ。
1日目は最初の1匹に出会うまでにはそれほど時間を必要としなかった。
1匹目に出会うまではやはり心配なものだ。特に周りが釣れ出したりしたらなおさら。



初日は川に流れがあった午前中が調子が良かった。
午後はまるで湖のように流れがなくなり,リトリーブでの釣り。
やはり流れがないと魚の反応は極端に減る。
自分たちが選択したポイントには大型のアメマスの実績があり,今回も最大で63cm。大体50cmオーバーであった。
そして,グッドコンディションで元気なアメマスが多く何度もMarquisのリール音を奏でてくれた。
二日目は空は快晴,しかし常に川上からの風が吹き,1日目と同じポイントに入った自分たちを苦しめた。
前々日からの雨の影響からか川は前日よりも濁り,水位も50cm程高くなっていた。
我慢の釣りが続いた。何度キャストしても一向にアメマスからの反応がない。
知り合いの別のグループも交じり,20名以上のフライマンがスペイキャストを繰り返していた。
自分も二日目の終了時刻である12時までキャストを何度も何度も繰り返した。
思い出したように新作のフライではなく,1昨年前から使っていた自分の信頼できるチャートリュースのキールタイプのフライに交換した直後の1投目に根がかりのようなアメマスの当たりがあり,二日目もどうにかアメマスとの対面を果たすことができた。
その後も,もう1匹追加しそれで二日間のアメマスキャンプが終了を迎えた。


まだ,春のシーズンが終了していないが,もうすでに今年の冬のアメマスキャンプのことを考えている。
実に楽しい。このアメマスキャンプが楽しくて楽しくて仕方ない。
今回参加された皆様,ありがとうございました。
また時期が近づきましたら「冬のアメマスキャンプ」のご案内を差し上げます。
投稿者 webmaster : 7:15 PM | コメント (16)
March 10, 2009
十勝で過ごす休日

約1年前から決まっていたこの平日の休日。
十勝に行かないわけがない。
平日の月曜,5時に目を覚ましのんびりと支度を済ませ,車に乗り込む。
平日なんだから急がずに楽しもう。二日間,十勝で存分に遊べるんだから。
釣り場はというと平日であるにもかかわらず結構なにぎわいだった。
いつものお気に入りの場所に陣取り,スペイキャストを繰り返した。
今回のシステムは「Winston BoronⅡ14'0" x#8/9」に先日購入した「AirFlo Skagit Compact 540Grain」に「50cmのインターのチーター」そして「タイプ8ティップ&9フィートリーダー」というもの。
前回の釣行時に使用したRioのスカジットヘッドよりも数段投げやすい。
来る時に「丹頂鶴」を見たからか,二日間釣りができるという余裕からか,いやキャスティングがストレスなくできることからかなのかどれが理由かわからないが今回の釣行は本当に気持ちに余裕があった。
そんな時はやはりすぐに魚が反応を示してくれる。
11時ごろまでに5匹のアメマスが顔を見せてくれた。



休憩を挟み,昼過ぎに自転車ポイントに移動することにした。
この二日間の反省点といえばこの初日のポイント移動だったかもしれない。
何も考えずに,土手の手前に車を止め,いつもなら車で走り抜ける道をロッドを片手に深い雪の中を進んだ。
雪中行進がこんなに大変なものだとは知らなかった。snowshoeをはいていない自分は何度も何度も埋まりながら,川まで大汗をかきながら進んだ。
厚着をして,動きづらい上にいつもの十勝晴れ。久しぶりに全身から汗が吹き出た気がする。
ようやく到着して,自転車ポイントで釣りを開始するものの,全くの無反応。
2時間ほどキャストを繰り返したが,結局アメマスからの反応はなかった。
そして,また深い雪の道を戻らなければならない。
行きよりもさらにつらかった。何度も何度も雪に埋まる。このまま春までこの場所にとどまりたいと真剣に思うほど辛かった。ようやく車についた時,足腰は悲鳴を上げていた。

二日目も1日目同様,十勝晴れの中での釣りとなった。
無風で快晴,日焼けは気になるがこんなロケーションで釣りができる自分が最高に贅沢だと感じた。
この日はYunさんが札幌から駆けつけ,二人での釣りとなった。
週末に控えた「アメマスキャンプ」の下見をしておこうとのこと。
茂岩は人も魚も多い。もしかするとすでに魚はスレ気味なのかもしれない。
それでもアクセスのしやすさから朝一のポイントに選択した。

そして,昨日同様自転車ポイントに行くことにした。
ただ,昨日とは違い,足下には安価なsnowshoeがある。
そう,昨日ホテルへ向かう最中,ホームセンターに立ち寄りプラスチック製のsnowshoeを購入しておいた。
見た目は安価かもしれないがびっくりするほど歩きやすい。
昨日のように息切れをするわけでもなく,川までたどり着くことができた。
しかし,楽にポイントに行くことができたからといってアメマスが釣れるというわけではない。ここではサイズこそ,この二日間で最高の58cmだったが1匹しか相手をしてくれなかった。

その後,もう一度「茂岩」に戻り二日間の最後を締めくくることにした。
今までないほど毎回ラインが伸びていく。気持ちが良い。
数匹のアメマスが顔を見せてくれる。
この二日間に計10匹のアメマスが相手をしてくれたのだが,サイズに関係なくどのアメマスも元気にラインを引っ張ってくれた。やり取りが楽しいアメマスばかりだった。

やはりこの十勝川は釣り人に優しい。
二日に渡り快晴の中で釣りをさせてもらう。丹頂鶴はもちろん白鳥などの渡り鳥など自然と一体感のあるロケーション。釣りが終われば温泉に浸かり,「ふー」と息抜きができる。
何を食べてもおいしい。
そして到底届かない対岸めがけてスペイキャストを繰り返しながら,アメマスを釣る。
二日間の休日を十勝で満喫させてもらえる自分が最高に幸せ者だと思いながら今回の釣旅を終えることができた。
投稿者 webmaster : 10:28 PM | コメント (6)
March 1, 2009
十勝の空
つい先ほど帰宅したわけだが,まだ手も足もともに指先がまだヒリヒリとしている。
やはりこの時期の釣りは楽な環境ではない。
しかし,どうしても向かってしまう。
そう,十勝川へ。

今日の十勝の一番の印象は「広く高く眩しく蒼白い何も邪魔するもののない十勝のオオゾラ」
見渡す限り雲がなかった。本当に気持ちが良い。


その気持ちが良い空の下,幾度となくスペイキャストを繰り返す。
前日の友人のレポートのおかげで自分にもサイズは40cmほどと小ぶりのアメマスが幾度となく顔を出してくれる。
今日の当たりフライはTyingが一番簡単な「ビーズヘッドマラブー」。約2ヶ月かけて春の十勝川のために巻いてきた数種類のフライにはあまり見向きもされず,いつロストしても良いようにと「予備フライ」としての「ビーズヘッドマラブー」が一番釣れてしまった。まっ,こんなこともあるさ!
